辻調卒業フェスティバルの報告です。(笑)
まず最初に辻調グループの基本的な構成を。
グループには、東京を除き
・調理師免許を取り、ジャンルに拘らず料理の基本を教わる「辻調理師専門学校」
・パン、洋菓子、和菓子作りを教わる「辻製菓専門学校」
・調理師免許取得は目的とせず、ジャンルを決めて実技重視の「エコール辻 大阪」
・上記3つの専門学校卒業生を対象にした「辻調理技術研究所」
・同じく「辻製菓技術研究所」
大きく分けて以上5つの学校があり、これら全ての校舎でフェスティバルが行われた。
2日間に渡りフェスティバルに参加して様々な物を食べたが、
報告は実際に食べた物を上記学校ごとに分けて掲載したい。
大量の写真ばかりの報告ですが、雰囲気を解って頂ければ幸いです。
今回、技術研究所のコース料理を食べてみたいとチケットの確保のために
1時間以上早く会場へ行きチケット販売を待った。
しかし、技術研究所の生徒達が事前に招待客を招いていて一般に販売されるチケットはその残りの数しか無い。
上の写真の通り、西洋料理24枚日本料理5枚そして中華はゼロだ。
1日目はフランス料理を食べる計画で私、妻、娘、義父、叔父、叔母の6名分を確保する。
技術研究所にはこの春から息子が入るので、日本料理は来年食べられるだろう。(笑)
日曜日は土曜より発券枚数に余裕があったが、目的の中華が8枚との情報を得て、
4人分を確保するために10時からの発券に8時15分頃に現地へ行ったが、すでに並んでいる人が居た。
なんとか4枚を確保。 報告は後ほど。
----------「 エコール辻 」----------
まず最初は日本料理の学生で担当する「丼と恋」というコーナーでカレー丼を食べた。
他に、かき揚げ丼、照り焼き丼の3種を各200食用意してあったそうだ。
辻特製とあって、なかなか美味しい。
土曜、日曜の2度食べた。
現在、息子はこの「エコール辻」の日本料理に在学している。
息子の担当はカレー丼だったのでなにはなくともカレー丼を食べた。(笑)
会場内では100円の金券が10枚綴ってあるチケットを購入して各々の場所で提示金額分の金券を渡して
食べ物を受け取る。
カレー丼は100円。小振りだが十分に楽しめる量があった。
金券を渡して注文をするが、いくら待っても料理が出てこない。
どうやら注文が通っていない様だ・・・・(^_^;)
担当の先生が慌てて指示を出す。ま、学生だし、そんなもんだろう。(笑)
イタリアのコーナーはピザを中心に10種類ほどの料理が食べられた。
お勧めは?と学生に聞いて「パンツェロッティ」(上の写真)を食べた。
中に総菜が詰まった揚げ饅頭。とても美味しい。¥100
フランスコーナーでは「ピンチョス4種」を
オリーブのフライ、シャンピニオンとブルーチーズ、
スモークサーモンのロールピンチョス、ヒイカのプランチャ
様々な味が楽しめたが、凝ってあるので好き嫌いの激しい娘は半分食べられなかった。(^_^;)
¥200
同じくフランスコーナーで食べた
肉とナッツのテリーヌ。¥100
ピクルスがアクセント。
洋食コーナーで食べた
「タンドリーチキンとグリーンカレー」
これも美味しい!!グリーンカレーが本格的。
¥300
喫茶コーナーでのドリンク
ココナッツミルクベースの爽やかな飲みもの。
¥100
----------「 辻製菓専門学校 」----------
サンマルク¥100
濃厚で美味しい!
フランボワーズ・ヴァニーユ¥100
さっぱり酸っぱく美味しい!
これは2回食べた。(笑)
アマンディーヌ¥100
イチゴ大福¥100
中に入ったイチゴがとても美味しくてこれも2度食べた。
桜餅¥100
これも2度食べた、
とても美味しいが、二日目の方が美味しかった。(笑)
----------「 辻調理技術研究所(フレンチコース) 」----------
さて、ここからは早朝から並んでチケットを手に入れたコース料理だ。
まずは1日目の西洋料理。
フレンチ、イタリアンの2種から好きな方をテーブルで選ぶ。
我々はフレンチを選んだ。
¥2500
1品目
「オマールえびのコンソメゼリー、ジャガイモのクリームスープと共に」
いやぁ、最初から美味しい!!
あっさり味のコンソメゼリーがクリームととっても合う。
「ホタテ貝のポワレ、ピュイ産のレンズ豆の軽いクリームと共に」
これも美味しい。
お皿が大きいため写真で見ると少ししか無い様に見えますが、貝柱はちゃんと
普通の大きさです。見た目よりボリュームはあるが、決して多くない。
もっと食べたい。(笑)
「鴨胸肉のエピス風味、クランベリーのコンポート添え」
メインディッシュ・・・これも少ない・・(^_^;)
でも、鴨の味がちゃんとして、しかも雑味がない。
添え付けのジャガイモの揚げた物も美味しい。
「ココナッツとパッションフルーツのムース」
デザートはムースとバニラアイス
パッションフルーツのソースが出来合いの物では無くてその場で作ってあるのか、
酸味がフレッシュでとても美味しい。
最後に本格的なエスプレッソコーヒーが出てきたが、日本人は飲み慣れていないので
皆、困っていた・・・(^_^;)
とにかく全てが美味しくて雰囲気も素晴らしい。
トレーナーにジーンズ姿で食べたのがちょっと場違いだなと恐縮するほど本格的だった。
----------「 辻調理技術研究所(中華コース) 」----------
2日目は中華コース 限定8席のうち4席を私たちがゲットした。(^_^;)
もう少し一般の人にも楽しめるような企画に出来ないのかと思うが、仕方がない。
前菜は
「黒豆とかぼちゃの冷製、広東風焼き豚、白魚とミルクのスパイシー炒め」の3種
どれも美味しかったが、特に白魚と〜が美味しかった。
ミルクを小麦粉?で練った物をフライにしてある。
これが白魚のフライと食べると美味しい。
「牛肉の黒胡椒炒め」
上質のステーキをあらかじめ焼いておき後で野菜類と炒めてある。
肉の旨味が引き立たされてとってもジューシー。
「北京ダックのロースト」
まるごとの北京ダック。
通常は皮の部分だけを剥いでタレに付けて食べるが、肉も一緒に切って食べた。
上の北京ダックをこうして食べた。
皮のパリパリ感を出すために湯葉を揚げた物?を一緒にしてパンで挟んで食べた。
「ピータンと季節野菜のニンニク風味」
じっくりと炙ったニンニクをピータン入りの野菜と煮込んである。
ニンニクのうまさとあっさり味のスープにピータンの塩味が効いてとっても美味しい。
「黄にら入りワンタン麺」
熱々ぷるぷるのワンタンが美味しい。
「広東風シュウマイと海老蒸しギョウザ」
これもプリプリほくほく〜。美味し〜
デザートは「杏仁豆腐とココナッツのタルト」
お茶も付いてほっとする一時。
昨日のフレンチに比べてかなりボリュームがあった。
これだけでも十分に満足出来る量だ。
二日間でコース料理2品を食べた。
内容を考えると安いが、¥2,500もするし学生が作った物だし、1時間以上も並んでコース料理を食べるより
他の場所を廻った方が安く、沢山、いろんな物が食べられるから
フェスティバル自体を楽しむのならコース料理は食べない方がいいかもしれない。
我々も技術研究所のコース料理食べたせいで、一番多くのブースがある調理師学校本館の出し物はまったく食べることが出来なかった。
しかし、この春からは息子がこの技術研究所にて学ぶことになっており、
料理コースは違えど、確認がしたくなった。
もちろん先生の指示通りに作れば出来るかもしれないが、さすがにレベルが高く満足出来る出来映えだ。
----------「 辻製菓技術研究所 」----------
最後に製菓研究所のカフェに入った。
ここも予約制だったが、早朝に並ばずとも入ることが出来た。
ケーキと飲み物のセット¥400
上の写真はエコール辻で販売されていたお持ち帰り様の洋菓子セット。¥1,500
それなりの価格だが、食べてびっくり。美味しい!!価格以上の味だ。
フェスティバル全体に言えることは、とにかく「素材」が素晴らしいと感じる。
いくらウデを研いても素晴らしい素材がなければ美味しい物は出来ないだろう。
素材本来の味、雑味がない。
店をかまえるとどうしてもコストが問題となる。
美味しい物は高いから、できるかぎり安い素材で美味しく作ろうとするのは仕方がない。
でも調理師学校では出来る限り素晴らしい食材を提供することを心がけているという。
本物を知らずして美味しい物が作れないからだ。
期待以上に楽しめた辻調卒業フェスティバル。
ここで紹介できたのは私が食べた物だけなので、全体の半分にも満たない。
一番多くのブースを構えた本館では何も食べなかったし・・・
来年ももちろん行きます。いや、出来る限り何度も行きたい。(笑)